始まり

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暇で何も変わらない学園 退屈で堪らない日々 「なぁ、知ってるか?深夜の3時に鏡の前で…」 ふと声が聴こえ また下らない怪談話か、 俺は耳を傾ける振りをした。 「お~い、もえちゃーん聴いてるかぁ?」 「俺はもえじゃないって言ってんだろ!」 我を忘れたように強く机を叩た。 「わーてるよ、なっ、もえちゃん(笑)」 「俺の名前は何度も言うが伊織萌(ほう)だ!萌(もえ)じゃねえ!」 「はいはい、もえちゃん(笑)」 「もういいや…ハァ」 俺は肩を下ろし、ガックリとうつむいた。 「はははっ、まっ聞いといて損はないぜ」 「わかった、わかった早く話せ」 この馬鹿は名城木智明、俺の親友で、かなりのオカルト好きの変人、それでも憎めないやつだ、 まぁ、取り敢えず話を聞く態勢に入った。 「あぁ、でな………」
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