始まり

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「深夜に自分の顔に自分の血を塗ってだな」 「はいはい、んで?」 俺はアホらしいとも思いながら話に耳を傾けた 「鏡の前で鏡よ鏡よ鏡さん、自分を偽るのは誰?って言うんだそうすると鏡からぶわっと仮面が飛び出てくる!」 手振り身振りをいれながら智明は説明をした 「それが成功すると?」 俺は半信半疑だった いや、8割以上は疑ってた ってかそもそも白雪姫の魔女の台詞のパクりだろ こんなんで成功する訳が… 「成功する!まちがいなく成功する!」 不意に智明は俺の肩に手をかけて揺さぶってきた 「ぜってー、成功する!だから萌ちゃんも一緒にやろうぜ~」 「脳が揺れる!揺らすのやめい!」 手を引きはがそうとしても智明は手を離そうとせずに 「お願いだから~、お願い~」 「わかったから揺らすな」 智明は手を動かすのをやめ 「んじゃ、やってくれんのか?」 「あぁ、やってやるから落ち着け」 「そこは、いいとも~、だろ!」 智明に俺の脳天チョップが炸裂した
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