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「それじゃあ行ってくるよ。そしたら、また新しい家族が増えるからね。」
青年は、玄関から外へ出た。
まだうっすらと雪の残る林の中に、古びた洋館は建っていた。
古びたといっても、家の中は快適に過ごせるようリフォームしてある。
そこは、青年の両親が別荘兼アトリエとして使っていた場所だった。
その両親が亡くなってからは、青年が独りで住んでいた。
不自由は何もない。
車があれば週に一度食料や生活雑貨を買いに出ることができるし、リフォームしたおかげで外観からは想像できないほど家の中は機能的で快適である。
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