私とあいつ

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私とあいつ

「…………」 静かな住宅街。 小鳥のさえずり。 吐く息が白く、手が氷みたいに冷える。 私は、上原優希という名前。 客観的に私を見た場合、怖いらしい。 素材?顔?は悪くないらしいけど 無表情だし、何より 「話し掛けんな、近寄るなって感じの オーラがめっちゃ出てる。」 …らしい。 幼なじみ(悪友)に言われた。 髪は短く、肩につかない程。 制服のスカートじゃなかったら多分男でも 通るだろうと思う。 父親似で顔は中性的だから。
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