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「よっ」
「…………」
「え、何か反応してよ」
今話し掛けてきた奴はさっき私のオーラに
ついて話した幼なじみだ。
…って言っても小学校からの関係だけど。
はぁ、と白い溜め息を吐いて隣を歩く
谷口波留に視線をやる。
「眠いんだよ」
「ああ、お前朝苦手だもんなぁ」
「…そんくらいわかるでしょ」
茶色のもふもふとしたマフラーを少し触り
手に息を吐きながら谷口に言う。
「ははっ」
…笑うだけかよ。
冷静に突っ込みながら谷口を見つめると
へらりと軽く笑い先に行ってしまった。
…何がしたかったんだ、あいつは。
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