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私は中学に入学するくらいには、自分が異性よりも同性が好きということに薄々気付いていた。
私の中学校は女子校だった。
母が私に女の子らしくしてほしかったからだと思う。
入学して、ものすごく緊張していたところに声をかけたのは、中3になるまで仲良くする“奈々”ナナだった。
美樹(はぁー…。あたし、友達できるかなぁ…?)
奈々「初めまして!」
美「!? は、初めまして!」
奈「ははっwびっくりさして、ごめんね?」
美「い、いえ。大丈夫です…。」
奈「もぅ。敬語じゃなくていいよ!同い年なんだからさ!」
美「あ、うん!」
奈「あたし、栞伎奈々 カンギナナ っていうの!よろしくね!」
美「あたしは、神流崎美樹だよ!よろしく!」
第一印象は元気な子だなって思った。
この頃はまさか、私がこの子に対してあんな感情を抱くなんて、思ってもいなかった。
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