―第1章― アリスの場合

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そんな気を紛らわそうと 空を見上げる。 すると 彼も空を見ていたようで アリスが顔を上げたのに気付き ふっ、と彼女に微笑んだ。 ドキューン! アリスは気を紛らわすどころか さらに混乱してしまう。 慌てふためくアリスを見て 彼は彼で何事かと慌て始めた。 「どっ、どうしたの!?」 「い…いやっ……そのぉー、  なんでもっ、ないよぉー…」 全く大丈夫そうではない返事をしてしまった と、心の中で後悔するアリス。 (あんな笑顔で微笑まれたら 私どうしていいかわかんなくなっちゃうよ…… 無自覚とはいっても 反則だよぉ…。) こんなことを考えているなど 彼は知る由もなく、 早速本題へ入ることにした。 「ねぇアリス、  アリスはどこに進学するの?」
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