―第1章― アリスの場合

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アリスは、恋をしていた。 それも 数年の間を置いてもずっと… いや、むしろ現在の方が 彼を激しく想っていた。 幼少の頃から 彼は責任感が強くて 勉強も運動もお手のもの。 アリスだけではなく、 クラスの女子の憧れの的であった。 “幼馴染み”という関係上 会話をする事は出来た。 だけど 自分に自信が持てなくて 引っ込み思案なアリスには 彼に想いを伝える事が出来ない…… 伝えることの出来ない 心の中に溜まるばかりの 彼への想い… その“想い”が故に アリスは苦しむことになるなんて 本人は知る由もない…
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