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リバティ・ゴスペリオが発足したのはそれから10年あまり後の事で,連邦に不満を抱く者達が旧インターネットを使い集まってできたものだった。
最初は軽い学生運動のようなものだったらしいが,当時は作業用として用いられていた巨大な人型のロボットが次々と軍事に投入されはじめたのを皮切りに,対立の炎はどんどん激しく燃え上がっていったのだった。
そしてミリアム・マックという男の導きのもとに,LGは公に姿を現した。
パーソナルマークは剣と聖書を持った6枚羽根の女神の肖像で,これは発足から今にいたるまで一度も変わることはなかった。
それから長い年月が経ち
西暦2198年,両者の確執をより一層深いものに確定付けた事件が起こる。
フランス北東部に位置する旧市街で,独自に制作した最新鋭機のテストを行っていたLGチームが,連邦軍の特殊部隊に襲撃されたのだ。
連邦は7体の機体と6人のパイロットを失い,LGは最新鋭機とルイス・クサナギという優秀なパイロットを失った。
その最新鋭機のパイロット,ルイス・クサナギこそが,当時8歳だったリリィの父であった。
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