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そんな最新式の構造を持つ機体のジェネレータは水素ロータリー・ダイレクト・コネクト・ツインジェネレータ。
5ロータ水素ロータリーエンジンに直結する,大型の発電機で機体制御に必要な電力を生成している。
発生させた電力をバッテリを経由させずに機体制御に回す方式は自動車などと変わりないが,Sー1のジェネレータは機体制御をフルで行っても余剰電力が発生する。
その余剰電力をまず機体制御バッテリに蓄積し,そこからジェネレータ始動用バッテリに蓄積する。
ジェネレータ始動用バッテリは600V定格。
燃料となる水素は分解炉で水を電気分解して取り出して精製される。
分解炉で精製された水素と酸素はまず高圧容器に運ばれ,液体水素,液体酸素の状態で貯蔵される。
容器満タン時のジェネレータ稼働可能時間は30時間,機体制御バッテリの連続使用可能時間は15時間。
15時間分の液体燃料は,ジェネレータのある胴体回りや背部のバーニアスラスタにて推進剤として使う事ができる。
だが,脚部や肩部のスラスタユニットの燃料はカートリッジ式となっており,運用前にあらかじめ燃料を充填しておく必要がある上に,胴体回りのスラスタ用の燃料も実際の戦闘ではジェネレータとの併用となるため,制限は厳しいものだったという。
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