0人が本棚に入れています
本棚に追加
何だか落ち着く空間がそこにはあった。
さっきまで強ばっていた全身の力が、少し抜けた気がした。
...ドッシャーン!!!
「っ!? 何・・・?」
何か大きな物が落ちたような音が奥から聞こえた、かと思えばしーん...と静かになった。
気になって耳を澄ましてジーッと奥を見つめれば、声が聞こえてきた。
「イッテェ・・・」
「まぁスゲェ音したからな」
「仕事しながら寝ないでくださいって言ってるじゃないですか」
「はいはい」
案内係の男性に加えて他に3つの人影に少し緊張する。
「お待たせしました。彼女たちがよろず屋“リーブル”のメンバーです」
案内係の男性が3人を横に並べて簡単に紹介した。
水色の髪にバンダナをつけている男の子──サガは先程の音の正体らしい。
頭を打ったのか、さっきから手で押さえている。
後ろで1つに結んでいる赤髪の男の子──シュランは眠たいのか時折欠伸をしている。
そして、オレンジ色の髪の女の子──リークは“リーブル”のリーダーらしい。
何とも見た目からして個性のあるメンバーである。
最初のコメントを投稿しよう!