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「あーぁ、つっまんない!!」
わたしの名前は相田 理沙子{アイダ リサコ}。
読み方をちょっと変えて、名前を略すとわたしの大好きな童話の主人公と読めることが自慢。
そんな、どこにでも居る中学三年生―――ではなく、
紺色のセーラー服のスカートを膝下に履いて、真っ暗な髪を三つ編み…そして眼鏡という、
いまどき絶滅危惧種並に珍しい服装をした『地味』って言葉がこれ以上なく似合う女子だ。
もちろん、こんな私に友達なんか居ないから、喋ることができるのは学校からの帰宅道と家のみ。
つまらないに決まってる。
でも信じているの。
いつか《アリス》みたいな大冒険をしてその後、絶対に誰よりも幸せに為れるって。
その第一歩のために、まずは志望校に合格する。
友達なんか高校でいくらでも作って見せるんだから。
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