第2章

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青年は少し癖のある長い髪を高い位置で一つに結び、鼻筋が通りにこにこと笑う様に細めた目、まるで好青年といった顔立ち、に袴姿。 ただ気になるのはその人の腰にある物 日本刀 に 脇差し なんであんなもの? そんな疑問が頭を過ぎる。 「..どうしたんですか?」 固まっている聖を不思議に思ったのだろう青年が声をかけてきた。 ただその声に少しだけ殺気が混じっていた 「...ナンデモナイ」 感情のないような声で応える聖 「そうですか?」 にこにこと笑っているのに先程よりも強い殺気がひしひしと伝わってくる。 聖の身体にも自然と力が入る。
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