第1章

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       ・        ・        ・ 「「「優勝おめでとうございます氷崎先輩。」」」 「・・・」 「はぁ~~、やっぱり今回も優勝は氷崎か。」 「3年の私ら差し置いて断トツで強いからなぁ~。」 「さすが我が校の『氷の剣姫』だな。」 『氷の剣姫』 それは 氷のように 冷たく変わることのない表情 氷のように 冷たく突き刺ささり他者を宿さない瞳 対戦相手を氷らすほどの鋭い殺気 そして どんな相手であっても決して負けることなどない剣 そんな姿から付けられたあだ名である。 「氷崎先輩って本当にお強いですね。」 新入生達がキラキラした眼差しを聖に向ける。 そしてまたキャッキャッと話し始めた。 その姿を見ながら聖はみんなから少し後ろに離れた。
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