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「~~~~~っっっ!!」
不意を突かれまくった俺は大口を開けて叫…ぶことは出来なかった。それはもちろん、目の前に女の子が居たから。むしろ、息さえ吐いていいのかどうか分からなくなる。
薄れていた顔の赤みが、その色を取り戻していくのを感じる。
そう、その子が俺のネクタイを締めるのを手伝い始めたのだ。驚き桃の木山椒の木。
「中学生のときはネクタイなんて締めないから、最初はわかんないよね~」
微笑みながらスルスルとネクタイをキレイに締めていく。
少し上から、俺は女の子の顔を覗いてみた。
(ち、近い…!てかぁ、ホント可愛いな、この子。顔は小さいのに目は大きい、肌が白いから、薄いピンク色の唇が際立って……)
「私、」
「のぁ! あ、はぃ」
「福寄高校2年で、副風紀委員長してる、足立楓希(アダチフウキ)っていうの。よろしくね~。……と、はい、できた!」
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