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キーンコーンカーンコーン…
と、そこでチャイムが鳴った。
「あ、チャイム鳴ったなぁ」
拓馬が呟いた。
「まぁよ!お前の初恋相手っての、見るの楽しみにしてるよ。あと、回し蹴り少女もなぁ」
ニヒヒと笑って俺の背中を叩いた。
「お、おう…」
「みんな移動始めたし、俺達もとっとと行こうぜ!」
俺達は席を立つと、次々と教室を出ていく生徒たちに続いて歩き始めた。
「でよぉ、その子ってどんな子なのよ?」
「ぅえ!え、ぇと…。そ、そうだなぁ。髪は肩甲骨辺りまでの長めの茶色よりで、毛先はちょっとカールしてて、背は結構低くて、肌も白くて、目が大きくて、それに…」
「えらく具体的に言うなぁ、それに?」
「ホントに可愛いんだよ!」
「ほぉ~、まぁ、可愛い子は超好きだけどなぁ!早く見たい…ぜ……おいアレ」
歩きながら、拓馬は途中で止まり、前方を指指した。
それに連れられて俺も前を見る。
ふわぁっ…
「ぁ」
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