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男はそのまま手をアタフタさせると、
「どどどどどうしようっ!と、とりあえず、飯は!?朝飯は食ったのか!?」
「うん、食った。もう歯も磨いたよ?」
「ぁ、そ、そか……じゃあ学校行く準備は!?ハンカチとティッシュは持ったか!?」
「抜かりなく」
「あとはー…えとー……」
「おにいちゃん」
「え!?」
「私はもう、出発するだけ」
「あ、ああ!そうか!ってことは・・・」
「あとはお兄ちゃんが準備するだけ」
男が焦って質問するのに対し、麗は冷静に、そして、やはり淡々と答える。
「てか!もう8時なんだからお前はもう学校行って来い!鍵は俺がかけとくからっ」
それだけ言うと急に動き出した。
ドタタタタッ
家の中を、服を着替えながら駆けまわる。
それを横目に麗は玄関へとゆっくり進み始めた。
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