114人が本棚に入れています
本棚に追加
【…CAT?】
開け放たれた窓からは暖かな光が降り注ぎ、空は快晴。
目の前には俺よりも20㎝は小さいであろう男が一人、腹を抱えて笑っている。
「マジでそれ何だよ!?ありえな!!!マジうけるし!!!!」
「知るか。起きたら生えてた。」
あまりにも人を馬鹿にした態度の徹平に対し、ふつふつと湧き上がる怒りを抑え淡々と答える。
俺だって意味わかんねーんだアホ。
「身長約185㎝、体重多分75㎏はあろうかというこの巨体な貴壱に猫耳!!!!よりによってねこみみ!!!!!」
「残念、183㎝74㎏だ」
「いやそんな細かいことどうでもいいし」
「まあ一応な」
「…で、ソレ本物?」
「これが偽物ならどれだけいいか…」
一通り笑い終えたようで、涙目になった目を擦りながら聞いてくる。
普通の奴なら引くところなのだろうが、さすが徹平だ。
興味津々なようで、なんとかこの猫耳に触れようと少しずつ近寄ってくる。
最初のコメントを投稿しよう!