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男子生徒は俺たち2人に気づき、こちらに来ようとするが、女子の軍勢に阻まれた。
男「え、ちょ……」
女「君名前なんていうの~?」
女「キャーッ! カッコイイ!」
予想通り大盛況。
うらやま――粛清しなければならんな……。
結局ホームルームが始まるまでその状態は続いた。
ホームルーム後、リア充男は俺たちに近づいてきた。
男「えっと……」
晴「ん……、ゲッ! リア充か!」
男「えっ! な、なにが!?」
ヴ「おいお前! そのお方は非リア同盟の会長なるぞ! リア充の分際で声をかけるなぁ!」
おいおい、俺はいつからそんな残念な同盟の会長させられてるんだ?
男「うぅ……、友達になりたいんだから仕方ないじゃないかぁ」
涙目でヴェンを見上げるように答えるリア充。
ヴ「ブッ」
晴「ヴェェェェェン!!」
ヴェンは突然、鼻血を出してぶっ倒れた。
晴「どうしたヴェン! ヴェェェェン!」
ヴェンの反応はない。
男「だ、大丈夫?」
晴「ヴェンは屈強な戦士だ。これくらいではへこたれまい。ときにお前、名前はなんという」
男「え? 僕? 僕はエル・ウィンダム」
晴「そうかエル。俺はお前を気に入ったぞ」
エ「え? ホント!? じゃ、じゃあ友だちになってくれる?」
晴「あぁ、もちろんだ」
ヴェンを倒すほどの強者だから……というのは表向き。
こいつを支配権に置けば非リア勢は不利になりにくい。
世間は非リアに冷たい。リア充であるエルを側近につければ、女子どもにも目利きできる。
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