その3、遅れてきた女の子

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イケメン様のエルに見つめられてはピクピクしているヴェンはほっといて、俺はエルとお互いのことを話した。 話していると、女子どころか男子すらもノックアウトしてしまう能力があるのをひしひしと感じる。 俺はできるだけ目を合わせないように話すことでそれを回避した。 エ「それにしてもこのクラスの女子は怖いね」 エルは近くでジロジロ見ている女子に聞こえないように言った。 晴「このクラスだけじゃないと思うぞ。おそらくお前の存在は今頃学校中に広まっているだろうから……」 エ「広まったらどうなるの?」 晴「お前なぁ~、それくらい予想つくだろ? そりゃそこら中の女子どもがここに押し寄せて来るに決まっ――」 ――瞬間。 豚「きゃあああ!!」 豚「ホントだ! 可愛い!」 豚「可愛いしカッコイイ!!」 男「うほっ! いい男!」 珍走集団が教室になだれ込んできた。 教室の机や椅子などまるで石ころのように弾き飛ばし…… もちろん……俺も例外ではない。 晴「ぎゃあああああ!!」
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