その3、遅れてきた女の子

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俺は特に言うことなんかなかったんだが……。 晴「楓ってクラスどこ?」 楓「え?」 晴「……え?」 何でだろう。 確かにこれだけためてからのどうでもいいような切り出し方をしてしまったのは、俺の会話スキルの低さのせいだが、今感じている違和感はそれと違う。 まるで言ってはいけないような一言を言ったときのように…… 晴「ぐぼぉわ!」 突然殴られた。楓に。 楓「何言い出すかと思えば……。一緒のクラスよ! バカ!」 晴「え……、マジか」 知らなかった。特に気にもしてなかったし。 楓「こっちは何度も確認したってのに……」 晴「え? なんて?」 楓「ぅるさい!! バカ! クソ! 変態!」 最後の単語は心外だ。
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