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「純ちゃん………
あたしね人を好きになったの
ううん。好きだって認めたの。
ずっとその人の事どこかで想ってたのに、いつか離れてしまうなら気付く事を止めようって
逃げてたの」
彼はこちらを向く事無く外を見たままゆっくりと瞬きをしている。
長い睫毛に夕陽が当たり金色に輝く。
「だから」
ぎゅっとスカートを握る様に手に力を込めた。
「さっさと言えば?啓斗に」
純ちゃんは鋭い視線であたしを見た。
「…………」
心の勇気が萎んでしまう位視線が怖い。
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