アキラ

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「月にまつわる不思議な話や怖い話が沢山書かれてるんだけど……」 そう言いながら明はどんどんページを捲っていき、 「あった!これだ」 月王は手渡された場所を見る。 そこには、小説の上に赤いペンのような物で殴り書きがされていた。 「なんだよコレ……」 『月の力を得し者達、二つに分かれた月、覇権を巡る争い再び』 「なんか怪しくね?」 「怪し過ぎるだろコレは……」 訝しがる月王に、 「他に大した情報もないんだし、わざわざ目立つように書かれたこの真意、一度調べてみる価値はあるんじゃないか?」 明はこの言葉に何かを感じ取っているのか、少しの強引さを見せる。 他に有益な情報も見付けられなかった月王は、 「そうだね、ゆっくりと一つずつ片付けていくか」 明の意見に賛同した。
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