アキラ

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「じゃあ、来週の月曜、ゴールデンウイークの最終日が一番近いかな」 「そうだな。 俺の事なのに勝手な事ばっかり言って悪いな」 「本当だよ、この貸しは高いよ」 そう言ってまた二人でじゃれ合う。 一息ついたところで、明は先ほど図書館から持ってきた本を取り出し、 「勝手ついでだけど、この『月の神話』に何か他のヒントが載ってないか調べてみるから……」 「明日からもいつもの集合場所で、って言うんだろ?」 明は全てを解ってくれる月王の言葉に心底微笑み、月王はそんな事で喜んでくれる明を見て心底微笑み返す。 こんな一時が月王は大好きだった。 だご…… この日以来、明とは連絡が取れなくなった。
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