52人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、来週の月曜、ゴールデンウイークの最終日が一番近いかな」
「そうだな。
俺の事なのに勝手な事ばっかり言って悪いな」
「本当だよ、この貸しは高いよ」
そう言ってまた二人でじゃれ合う。
一息ついたところで、明は先ほど図書館から持ってきた本を取り出し、
「勝手ついでだけど、この『月の神話』に何か他のヒントが載ってないか調べてみるから……」
「明日からもいつもの集合場所で、って言うんだろ?」
明は全てを解ってくれる月王の言葉に心底微笑み、月王はそんな事で喜んでくれる明を見て心底微笑み返す。
こんな一時が月王は大好きだった。
だご……
この日以来、明とは連絡が取れなくなった。
最初のコメントを投稿しよう!