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「俺は俺なりにこの一週間『月の神話』を頼りに色々調べ回った」
「何で僕に相談しなかっ……」
「言える訳ないだろ!」
明は月王の言葉を遮り、怒鳴り口調を悔いるように少し間をあけ、もの鬱な表情、静かな口調で続ける。
「俺は……
お前を裏切るかもしれないんだぜ」
「そんな……」
「力については少し解ったけど、一番大事な……
俺はこれからどうすれば良いのかは全く判らなかった。
結局は琉那に忠誠を誓い、月の王を裏切らなきゃ俺は助からない」
「明……」
月王は続ける言葉を探すも、何もかも慰めにすらならないようで出てこない。
「月王、俺は……」
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