ルナ

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「思ってたより早かったね。 能力を感じる力だけはすぐに備わったみたいだね」 少年は笑顔で月王に語り掛ける。 「お前が琉那か?」 月王は少年を睨み付ける。 「そうだよ」 琉那は笑顔を崩さない。 「何故…… 何故明を殺した!」 「心外だなぁ。 僕は殺してなんかいないよ。 明先輩は弱いから消えたんだ」 「ふざけるな! 明が弱いだって?」 「そうだよ。 弱いから僕の強さも解らないし、僕の仲間にもならなかったんでしょ?」 「違う! 仲間なんて強要してなるもんじゃない! それに……」 月王の脳裏に、明の最期の姿がフラッシュバックする。 「それに、明は最高に強い!」 怒りが頂点に達し、月王の両手は強く光り輝き出す。
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