ルナ

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手応えがない。 光が徐々に弱まり、お互いの顔が確認出来るようになる。 「いい攻撃だと思うよ」 光を失った拳は琉那の顔の横をすり抜けていた。 月王の驚きは、拳を避けられた事より琉那の微笑んだ顔の上部、 「お前その目は……」 三白が朱に染まった紅い目。 「残念だけど、僕は目が見えないんだ」
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