アキラ

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楽しかった中学三年間を終え、 「今日は例の挨拶しなかったな」 高校生になっても月王の隣には明がいた。 「もうあんな思いは懲り懲りだよ」 しみじみと呟く月王に、 「俺は好きだけどな、ああいうの」 明は笑った。 クラスも部活も一緒に過ごした中学生活。 きっと、今日から始まる三年間もずっと一緒なのだろう、これほど楽しく、これほど心強い事はない、月王は心からそう思った。
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