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「なぁ月王、今夜は暇か?」
「ん?予定はなんにもないけど……」
「予定はなんにも……忙しい振りなんてしてんじゃねぇよ、俺と遊ぶ位しか脳ないくせに」
「確かに……
でも、明だってそうだろ?」
月王はニヤつきながら尋ね、
「んー」
明は顎に手を当て考え込む顔をした後、
「確かに」
大きく頷き、二人で笑い転げる。
「じゃ、八時にいつもの場所で」
自転車に跨り、夕日に向かって明は帰って行った。
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