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ただ何も無い大地。いや、正確には辺りにはクレーターのようなものがいくつもあり、その闘いの激しさを物語っている
「くそっ!何なんだ、あいつ!俺の攻撃が全然通じねぇ!!」
青年は正面にいる相手を睨みながら毒づく
けして高くはない背丈に、頭まですっぽりと覆うフードのついた黒いローブを羽織る丸腰の相手を、だ
「仕方ねぇ!ここらで俺のとっておきを見せてやる!いくぜ!うおおおおぉぉぉっ!!」
そうして彼が咆哮した次の瞬間、光の粒子が彼の両手に集まり、二振りの剣─片手直剣─が握られていた
「へっ!見たか!これぞこの俺、スレイブ・E・マグナ最強の奥義、エクスカリバー二刀流だっ!!」
彼の両手に一本ずつ握られている剣の片方は金を主とし、柄に宝珠のような装飾がついた豪華なもの
もう片方には、シンプルではあるが無駄の無い洗練された西洋剣
共にそこにあるだけで圧倒的な存在感を放つ伝説の魔剣である
「どうした?俺様の最強奥義を見てびびったのか?あぁ?!」
「……。」
彼が挑発をしても何の反応も見せない相手。そんな様子を見た彼─スレイブは遂に怒りを爆発させる
「はっ!てめぇ、俺様を怒らせるのもいい加減にしろよ!来ないならこっちからやってやるよぉぉぉ!うおおおおぉぉぉっ!!」
まるで爆発するかの勢いで目の前の相手に突進し両手の剣を強く握り直すスレイブ
しかし、対する相手は何もせずただ眺めるだけで避けようとすらしない
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