序章 神は言っている、ガイアがもっと俺に輝けと叫んでいると

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そして、遂に剣の間合いまで迫ったスレイブは両手の剣を同時に振り下ろす 「これで、終っわりだぁぁぁぁ!!」 ドゴーン 既に何も残っていない平原にさらに辺り一帯を吹き飛ばすような爆発が起きる そうして、煙が辺りに立ち込める中スレイブは勝利を確信するだけの手応えを感じていた 『ハァハァ…へっ、この俺の最強奥義をまともに喰らったんだ!もう跡形も残ってねぇはずだ!…ハァハァ、チッ!しかしこれだけの力を使っちまったんだ、しばらくまともに動けそうにねぇか…』 爆発による砂煙のベールが晴れ始めた時、勝利を確信していたスレイブの顔は驚愕、あるいは恐怖の色に染まる そこには、先程と何も変わらず立つ相手の姿があったからだ …いや、一つだけ違うところがある。黒いローブのフードがはずれ、素顔が露見している その顔は、美人というよりも美少女といった感じ。幼さが残る顔に肩に掛かる程の黒と茶の間ような色の髪 背は女性にしては標準よりも少しだけ高い程度だろうか 「……終わり?早くこんな仕事終わらせて帰りたいんだけど」 彼女の口から発せられた気だるそうな声は放心しかけたスレイブを現実に引き戻す 「なっ、んな馬鹿なっ!お、女……だと……?あり得ねぇ!!あり得ねぇよぉぉぉぉ畜生!畜生!何かの間違いだ!!この力がこんな女相手に傷一つ与えられないわけねぇんだよぉぉぉぉぉぉッ!!」 狼狽し酷く荒れるスレイブを余所に彼女は話す 「うるさい。はぁ…こんなバカ放っといて終わらせるか…。」
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