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線路沿いの坂が見えてきた
「降りようか?」
ちょっと気を遣ったのか、今までで初めて聞くセリフを言った
「お前の口からそんなことが出るなんてなぁ」
ちょっと意地悪言ってみた
「いいもん。じゃあ降りませんよ~だ。そういうあんたはちゃんと漕いでんの?」
「野球部舐めんなばーか。お前ぐらい楽勝だよ」
「へぇ…じゃあもっと体重かけちゃお」
「ちょ、聞いてねぇよ!」
と、ここでペダルに違和感を感じる
明らかに重い…
意地を張ってはみたものの、やっぱりキツかった
「やっぱ降りろ」
「ほら~、やっぱ無理じゃん。」
「うるせぇ、もう乗せてやんねぇからな」
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