零零壹

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黒髪に、高くも低くもない平均的な身長――なんて、そんなありきたりで予定調和にも似た紹介をしなくても、語り部だと言えば、僕の紹介は事足りるだろう。 もしくは傍観者、か。 僕に語り部としての才能があるかどうかなんて、それこそ考えた事も無いし、考える意味もないのだが、語らせてもらいたい。 無論、文句があるなら言ってほしい。 言いたい事があるなら言ってほしい。 その都度、僕は説明するし弁明しよう。 語り部にとって聞く人間が居なければ、それはきっと独り言に違いないのだから。
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