2人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
「・・・ていうか、なんでまたそんなこと聞いたのよ」
ソーサーにコーヒーカップを戻すななにあたしは疑問をぶつける
出会いないんだからつくれないのは当たり前じゃなーい
もうこうなったら女の子に走っちゃおうかなー？
いつも通りに言葉を続けようとしたあたしは、そこでななが不敵な笑みを浮かべていることに気付いた
この表情は嫌な予感しかしない
半分期待と半分不安と
そして少しのどきどきと
そんな複雑な心境でタルトを口へ運んだ
実はね、と笑みを崩さぬままななは続けた
「あんたに会ってもらいたい男がいるのよ」
最初のコメントを投稿しよう！