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会ってもらいたい男がいる
聞き間違いじゃないならななは今そう言った
ゆるやかな放課後のひと時の中であたしの時間だけが一瞬止まったような気がした
「そ、それってどういうことかなあ？」
会ってもらいたい男がいるだとか
なにそれ想定外もいいところ
「・・・もしかして、あんたそんなお馬鹿ちゃんだったの？」
少しだけ呆れたフリをしてななはコーヒーを一口
「まー話だけでも聞きなさいって ・・・あ、お馬鹿ちゃんってのはもちろん冗談だかんね？」
そう前置きを入れてからななは話し出した
とあるSNSを通して知り合った男がいて、ななが好きな漫画の話で盛り上がり仲良くなった
そしてその男に趣味が合いそうな子を紹介してくれないか、そう頼まれた
ざっくりだがななが説明したことをまとめるとこういうことらしい
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