第零話 伊丹 純

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名前 伊丹 純 年齢 15 歳 性別 男 血液 B 型 病名 原因不明 過去に重度鬱病を発症していたことが判明、そのため障害などではなく精神的なものだと予想される。 症状 意識はあるが反応はない 視点が定まらない 質問に答えはしないが命令には従う 考える事を放棄している様子 発症からすでに10ヵ月経過 --------------- 母親は一年以上少年の声を聞いていない。医者は、原因が分からず回復の兆しがないと言った。 しかし、少年は全て聞いていた。全て分かっていた。全部、全部ぜんぶ少年の脳みそのバンクに記憶されている。 これから物語が始まるまでに2年の時が流れ少年は完全に回復して高校に通うこととなるのだが、 この一年の、この戦いの記憶は少年の記憶に残ることなく空白の一年として処理されることとなる。
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