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しばらくして、戻ってきたティムとムーニーを、ニリクが代わりに迎えた、が。
「おう。久しいな、『双龍』・・・ん?」
会釈する二人の様子に訝しく思っていると、その直ぐ後ろに立っていた四つの影に目を軽く見開いた。
「ん・・・なんだあ?」
覚醒したユウも、目元を擦りながら上半身だけを起こして、眠たそうな目で見た。
「あれ?誰だ、そいつら・・・」
寝ぼけた声に、ぴくりと微かな反応が返る。
「すみません。彼は一年生なもんで、皆さんを知らないのですよ」
ティムが弁明して、機嫌を取り直す。
四人のうちの一人が、ニリクを見た。
「・・・そこのは?」
「えと・・・こちらは、うちの部員の保護者の方でして、ニリク・キャナリーと申します」
「紹介をどうも。して、そちらの御仁はどなたかな?」
流暢な口調で尋ねたニリクに、ムーニーが紹介に入る。
「ユウ坊、お前も早く身だしなみを整えろ。この者達はこの学院を取り締まっている・・・・・・・・・生徒会の者達だ」
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