1-22

34/90
1928人が本棚に入れています
本棚に追加
/2218ページ
しばらくして、戻ってきたティムとムーニーを、ニリクが代わりに迎えた、が。 「おう。久しいな、『双龍』・・・ん?」 会釈する二人の様子に訝しく思っていると、その直ぐ後ろに立っていた四つの影に目を軽く見開いた。 「ん・・・なんだあ?」 覚醒したユウも、目元を擦りながら上半身だけを起こして、眠たそうな目で見た。 「あれ?誰だ、そいつら・・・」 寝ぼけた声に、ぴくりと微かな反応が返る。 「すみません。彼は一年生なもんで、皆さんを知らないのですよ」 ティムが弁明して、機嫌を取り直す。 四人のうちの一人が、ニリクを見た。 「・・・そこのは?」 「えと・・・こちらは、うちの部員の保護者の方でして、ニリク・キャナリーと申します」 「紹介をどうも。して、そちらの御仁はどなたかな?」 流暢な口調で尋ねたニリクに、ムーニーが紹介に入る。 「ユウ坊、お前も早く身だしなみを整えろ。この者達はこの学院を取り締まっている・・・・・・・・・生徒会の者達だ」
/2218ページ

最初のコメントを投稿しよう!