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「お決まりになりましたか?」
「いや、コーヒー全部飲みたくてもう何にしたらいいか」
「それならまたここに来なよ」
「えーでも一人でここに来るのは・・・」
蒼太君は顔をほんのり赤くしていた。
「それなら俺日曜と月曜以外は働いているからその時においでよ。それなら少しは恥ずかしくないんじゃない?」
俺がいるなら少しは恥ずかしさも軽減されるかなと思い一応言ってみた。
「それだったら一人でも大丈夫かも。知り合いがいるだけで安心するし、って知り合いでもないか。会ったばかりだし」
「それじゃ名前教えておくよ。俺は麻倉昶、よろしくね」
これで知り合いだね、と言って俺は蒼太君に微笑みかけた。
「あ・・・俺早川蒼太です。あの、昶さん、メアド教えてくれませんか?」
「えっ?」
蒼太君の突然の発言に思わず声が出てしまった。
「あーえっと、いや、ここに来る前に連絡しといたほうが昶さんに迷惑がかからないかなって思って・・・」
「なるほどね。それじゃアドレスはあとで教えるからとりあえず注文しようか」
「あぁすいません!えっとじゃあエスプレッソとアップルパイで」
「かしこまりました」
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