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「しゃ、シャル!? べ、別にそんなんじゃないわよ!! っていうか離れなさい!!」
「鈴音は本当に可愛いな~離れたくなくなるよ~♪」
「なっ!? ば、バカ!! 変なこと言ってないで離れなさいってば!!」
鈴音は必至に抵抗するが、シャルが離れる様子はない。
「あのなぁ蓮、何度も言ってるが、俺と鈴音はそういう関係じゃないって・・・・」
「……そういうことに……しておこう……」
「なにその上から目線!? お前全然わかる気ないだろ絶対!!」
俺は俺で、先ほどの蓮の発言に注意しているが、まったく効果なしだ。
「もう、二人とも六花君と鈴音ちゃんを弄るのは止めてあげましょう?」
と、俺と鈴音の二人が疲れ始めた頃になって、一人の少女が止めに入った。
少女は長く青い髪をサイドポニーにし、何処か東国風のお淑やかな雰囲気を纏っている。
『水玲 アリア』が蓮とシャルに声を掛けると、二人とも渋々といった雰囲気で離れた。
「むぅ~わかったよ~」
「……仕方ない……」
アリアは何気にこのメンバーからの信頼も厚い。
この三人に俺と鈴音、さっきの紅蓮を加えた六人が、いつものメンバーだ。
「アリア助かったよ。ありがとな」
「アリアだけよ、常識人は・・・・」
「ふふっ、良いんですよ。あ、そうそう、魔力測定そろそろお二人の番ですよ?」
「マジで!? いつの間に・・・・あ、皆はどうだったんだ? もうやったんだろ?」
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