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「ってんめ、鈴音(リオ)!! いきなり何しやがる!!」
「何って、授業中にも関わらずこんな所でのんびりお昼寝してたバカを優し~く起こしただけだけど?」
ポニーテールの髪を後ろに払い、鈴音は腰に手を当てて少年を見下ろす。
「ど~こが優しくだこのバカ!! 耳が尋常じゃない位ジンジンするわ!!」
「んなこと知らないわよバカ。アンタがサボるからいけないんでしょ。このバカ六花(リッカ)が」
「んだよ、別に途中欠席だから単位も落ちねぇしいいだろうが」
「さっきの授業の先生、容赦なく単位下げてたけど」
「マジで? あの先生イヤミったらしくて嫌いなんだよな」
そう言って少年、『神鳴 六花』は肩を落としながらため息をついた。
それに対し少女、『鈴音・レイナーデ』は自業自得と笑いを含めながら追い討ちをかけていた。
「はぁ・・・・んで、お前は結局何しに来たんだ? 俺を起こす為だけじゃないだろう?」
ハロハロー(棒読み)
語り部を任された六花です。
今笑いを押し殺して肩を震わせている鈴音をジトッと睨んでるけど、死んだ魚のような目なので迫力も何もないっていうね。
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