ゲーセンで出会った不思議な子の話

211/223
前へ
/226ページ
次へ
俺にとって、彼女といられる日はいつも特別だったけど、 この日はそれ以上に特別だった。 楽しくて、時が止まれと思った。 この日が過ぎたあとも、しばらくは穏やかな日が続いた。 俺たちはいつも病室で一緒にいたけど、いてもいても足りないくらいだった。 普通だったら毎日毎日顔合わせてたら少しは退屈になったりするんだろうけど、 俺たちはどんなに話しても笑いが絶えなかった。 どうしてだろう、話しても話しても、もっと一緒にいたい、 そういう想いが募るだけだった。
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!

468人が本棚に入れています
本棚に追加