ゲーセンで出会った不思議な子の話

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彼女は病室でぼそっと100sのセブンス・ワンダーを歌って見せたことがあった。 彼女「この病院には七不思議があるんだよ。」 俺「へえ~何それ?」 それは彼女が勝手に考えたヘンテコなものだった。 実に下らない内容で、俺は一緒になって笑った。 俺「7つ目は?」 彼女「わたしが入院してることかなー」 俺はそれを言われて言葉を失った。 彼女「はやく、元気になりたいなー」 それが彼女が珍しく弱音を吐いた瞬間だった。 俺「すぐによくなるよ、必ずね。」 俺だって、すごく不安だったけど、信じるしかなかった。
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