第一章 活動ジャージ部

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「今日は雨なので活動は体育館で行う。久々に模擬実戦をしたいと思う。」 【一】が長い髪をかき分け言う。 ジャージ部の実戦ってなんだよ…というツッコミをしようとしたが止めた… この2ヶ月で似たようなツッコミを山ほどしたが…納得できる答えが帰ってきた試しがない。 「では早速練習用のジャージに着替えていこーぜ♪」 【飛来】がそう言うと俺達はやはりツッコまず教室を後にした。 「しっかし体育館まるごと借りられたなー 他の部活動の連中はいなかったのか?」 柔軟体操らしきものをしながら俺は【一】に疑問をなぎかける。 「あぁ、まぁ当然いたが話をしたら快く譲ってくれたぞ」 同じく柔軟体操らしきものをしながら【一】は呟く。 「…」 こんな訳のわからない部活に譲ってくれる部活なんてあるわけがない。恐らくまた無茶したのだろう、こいつはそういう奴だ。 俺がこの部に入る事になったのもこいつの無茶苦茶のせいだが、それはまた別の機会に語るとしよう… 「そうかい」 俺は余計な検索をせず一言だけ答えた。
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