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2月――…
陰暦で如月。
これが私の名前。
そしてあと一週間で18歳になる。
遅生まれで友だちの中では最後になる。
そんな友だちたちが私のために
バースデーパーティーを開いてくれることになった。
サプライズも計画していたけど
私が計画を知っちゃってなくなっちゃったみたい。
そんなこんなで私は高校最後の誕生日パーティーを楽しみにしてい"た"。
キーンコーン――…
「じゃあねぇー」
「明日ー!!」
みんなが帰っていく。
わたしは友だちと一緒に日誌を書いていた。
「は~や~く~帰りたい!!」
「あと二行だよ!頑張れぇぇ!」
――…
「よし!終わったぁぁぁあ!!!」
「おめでとぅぅぅう!!」
わたしは早く帰りたくて勢いよく立ち上がった。
グラァ……ッ
(え―――…?)
痛い痛い痛い痛い!!
「う゛……」
「ちょ…っ、如月!?」
「痛い……!!」
わたしは頭を抱えながら倒れこんだ。
すると偶然担任の先生が通りかかった。
友だちは先生を呼び止め、私を抱きかかえながら保健室へ連れていこうとした。
でも――――……
バタン……ッッッ
『如月!!?』
私は意識を失った。
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