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「え?ちょ…、ちょっと…、お 、お客様?」 慌てた様子でいる男を無視してそのまま歩き続ける。 暫く(しばらく)歩くと男に向き直りジッと見詰めた。 背の高い黒髪、瞳も黒い…いや、よく見ると緑色に見える。 優しげな雰囲気を思わせる顔はよく見ると整った顔をしている。 無言で見つめる俺に、不思議そうな顔で見詰め返してるかと思えば急にフニャッとした笑顔を浮かべる。 「…何?何がおかしいの?」 「…あ、いえ、…その嬉しくて」 「……『嬉しい』?」 その男の言った意味が解らず、怪訝な顔のまま男に問いかけた。
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