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自作の罠を張り巡らせた家の中をうろつく
この家の住人達は俺の罠だけでなく、俺にすら気付いていない
目の前の少女ですら気付かない
何時少女が罠に掛かるかと、逸る気持ちを抑えつけて息を潜め、見詰める
焦って少女が罠に掛かる前に見付かっては元も子もない
程なく手元に張られた糸に指を引っ掛けた少女の身体を、作動した罠によって投じられた数擲のナイフが掠める
小さく悲鳴を上げた少女の身体が数ヶ所、紅に染まる
その洗練された一部始終に、紅に彩られた少女の美しさに、興奮する
(もっと、もっと)
更なる快楽の為、床にへたり込む少女の前に姿を現す
瞬時に恐怖を讃え、怯えて潤む瞳に俺の欲は歓喜に震えて止まらない
少女に近付いて腕を掴んで引き寄せ、耳許に口を寄せて囁く
(大人しくコレクションされるか、いたぶられて死ぬか、選べ)
残酷な選択を迫る
(少女の絶望に塗れた泣き顔に、上がる口角を見せ付けて)
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