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「オワタ。」
「何が!? そんな人生を棒に振るようなこと言わないで下さい!」
誰だ、人生を棒に振らせた元凶は。
そんなつまらないツッコミは入れず、変態の言葉を無視して軽い放置プレイを堪能しつつ、僕は先ほどの発言について考えた。
神様には秘密?
電波系と変態さんと来たら即座に110番だが、わざわざ手をモジモジさせてまで言……
なるほど、末期の重病患者か。
合点がいった。
それならこの変態さながらなファッションも説明がつく。
どうせ夏休み中に知り合いと会う機会もなく、たまたま番組表を見ていたら「あれ、なにこれ面白そう」とか思って録ったら、どっぷり深夜アニメに嵌まってしまった中途半端な、にわかアニオタだろう。
ええい、実にリアルな推測だ。
とても人事とは思えない。
僕一人で考えても仕方ないな。
「おい……いや、君以外にいないだろうが。この変態」
「な、なんですか……?」
単刀直入に僕は問う。
「君は一体何者だ?」
僕の問いに対し電波系厨二病重症患者以下略は、僕の心を色んな意味でガッチリと掴むような答えを口にする。
「わ、私はアンジェです。一応天使を……」
「もしもし? 警察ですか?」
ちょっとここに電波を遥かに超えるような馬鹿がいるんですが。
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