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「……竜斗、この女の人……それに……後ろの男の人……」
アメリアの言葉で男性に注目する。後ろの壁にもたれかかり薄暗くてハッキリとは見えないが……多分間違い無い、僕も知っている……
僕とアメリアは声を発する事なく画面を見続けていた。ピンクと綾乃さんが何か言い争いをしていたが僕らの耳には入らなかった。
「竜斗ォ~ただいまぁ」
「!母さんだ!!」
僕は咄嗟にコンセントを引き抜きダンボール箱にファイルを入れようとして立ち上がろうとしたとき、
「ワワッ!」
「キャッ!」
よろけてアメリアに倒れかかり……
「竜斗ここにいたの?……アメリアちゃんも………!」
………何と言うか……帰宅した母さんから見れば僕がアメリアに被さり襲っているように見え……事実、僕の顔はアメリアの胸の谷間に沈んでいた。
「イヤアアアアアアア!!」
「竜斗ォォォォ!」
「違うんだ!違うぅぅぅ!」
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