Next stage①

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僕は一つ咳払いして続けた。 「ほら、こういう組織って何でも秘密にするじゃないか。家族にも話せないとかさ。あるいは……」 少し間を置いて 「言いづらい事…思い出したくないとか…」 アメリアは黙って僕を見た。僕は星が瞬き始めた空を眺めて 「人は誰でもさ、言いたくない事があるよね。僕もあるしアメリアにもあるんじゃない?……大人はさ、僕達なんかより複雑で深い秘密があるものだよ」   ああ、何か僕語ってるなぁ。 「だから、話してくれる時が来るまで待つのもアリなんじゃない」 僕は自分の言った事を自らに言い聞かせる。そうさ、母さんは今は言えないだけだ。その時が来るのを待とう。 「生意気な事言ってるんじゃないわよ…」 アメリアが口を開いた。その声は先程のとは違い、いつもの 「子供のくせに…」 小生意気な口調だ。でもいい。元気になった。 「アメリアよりは大人のつもりだけど。誕生日は僕の方が3ヶ月早いしね」 そう言って彼女に向かってニッと笑うと 「精神年齢は低いけれどね」 アメリアは言い返し微笑んだ。
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