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「何か……キルレンジャーのPR映像みたいだけど……未編集だし…メイキング映像かな?」
「そうよね…」
「次はイエローみたいだよ」
画面を見ると女の子、10代かな?クリクリした瞳のかわいい感じの子が現れた。この子がキルレンジャー?アイドルの間違いだろ!?
「この人もキルレンジャーなの?ウソ……」
アメリアも信じられないようだ。
画面の向こうの彼女ははにかみながら
『あの……イエローしてます、おがた……』
『カット!イエロー名前言っちゃダメでしょ!!』
『あ、ご、ごめんなさい……』
『もう!撮り直し!さっき言った通りにやって!』
『はい……すみません………』
『いくわよ、3・2・1キュー!』
彼女…イエローはその場でクルリと回ると両手でカメラに向かって手を降りながらニッコリ微笑んだ。
『は~い、私がイエローで~す!よい子のお友達、お姉さん達が悪い怪人をやっつけちゃうからねぇ!みんな応援してね!それじゃあいくよぉ、せーの!がんばれがんばれキルレンジャー!まけるなまけるなキルレンジャー!怪人なんかやっつけろー!悪い子悪い子飛んでいけー!!オー………………ゥ………』
右腕を中途半端に掲げたまま動きが止まりだんだん顔が赤くなっていく。そして遂に俯いてしまった。
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